リスクを取る、という本当の意味
よく、成功したければ、あるいは試合で勝ちたければ「リスクを負って攻めろ」という。
そういう文章を良く読んできたせいか、俺はリスクを取れる人間だと思い込んでいた。
が、それはとんでもない間違いだった。本で読んで分かった気になっているだけで、実
行が伴っていない、ということだ。そんな勘違いをするくらいなら、本なんて読まない
方がマシだ、となる。
実際、本なんか一切読まなくたって事業を拡大している輩はいる。むしろそちらの方が
多いね、少なくとも俺の周りでは。
だが、俺以上にリスクを取れない人間も多くいることも分かっている。
サラリーマンはその典型だしね。
それはともかく、事業者にとっての最大のリスクとは「借金」だ。
特に士業者は破産すると資格そのものがダメになる。
自ずとリスクの許容範囲は狭くなる。もしかしたら、このことこそ、零細事務所の
占有率が極端に高い(95%の事務所が従業員5人以下)士業界の最大の原因かもしれない。
「借金をする度胸」と「私生活を派手にしない覚悟」が経営の要諦かと。
ただ、借金をして何するのかが肝心だが、それは、人への先行投資だ。
通常の士業者はこれができない。「体制が整ってから~、打って出る」では、
体制は永遠に整わない。なので、少しでもマシな体制にするための人材確保=先行投資
がまず必要となる。
贅沢をしたい気持ちを抑えられない、とか借金のリスクを負って先行投資をする勇気の
無い者に、成功の余地はない訳だ。確かに大多数の士業者はこれをできないはずだ。
普通、目先の生活や金に執着してしまうものだ。家族がいれば尚更か。
やっとこれらのことが真に理解できた。でも、まだその覚悟が決まったのか、と言われ
れば、50%~60%程度だ、というのが正直なところだ。
今後ここを推し進めることができるか否か、これが分水嶺になるようだ。
・体制を整えてから打って出る→その体制って、いつ整うの?多分、一生整わない
・忙しくなってから人を雇う→その頃にはもう手遅れである
・士業は、超労働集約型事業である以上、人がいなければ話にならない。勝負できない
・士業経営者には、そもそも採用に力を入れている者が極端に少ない
・半年、1年後を見据えた採用を
・賃金制度整備は必須 顧問料と同じで料金表がないのがそもそもの問題
・キャリアパスを描けるような組織に→今の段階では困難
・パート、時短社員、一般職、総合職等働き方を選択できるようにする
・勝ちが確実な事業の採用は前のめりで、そうでない事業の採用は慎重に